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経営コンサルタントのプロ集団+コンサルタント育成



独立起業  アントプレナーのページ

「アントプレナー(entrepreneur)」とは「起業家」のことをさします。ベンチャー起業家精神などにもつながる人で、新規性ある、独創的なビジネスモデルやアイデア、他に類を見ないような新しい技術等を駆使して、新市場開拓をする「フロンティア精神」豊かな人達を指します。

 時には高リスクを背負い、うちから燃え上がる気持ちを実現するために骨身を削って挑戦する人もいます。中には大きなリターンを得て、世界的にも名の通った企業家になっている人もいます。

 残念ながら「アントプレナー」を支援する組織や制度が貧弱な環境でもあります。

 これから起業をしたい人、起業をしたけれども経営がなかなか軌道に乗らない人、それが一般企業であっても、経営コンサルタントなど士業であっても、悩みは類似していますし、解決策も類似して、応用が利きます。

 ここでは、J−NET21に掲載された情報をベースにお届けします。


■ 目次  自分は起業すべきかどうか、再考しよう



 これから独立起業をしようという経営者、経営コンサルタントとしてやっていこうという人、それらの人のための情報をコンパクトにまとめました。


 起業する人が多い時代背景  .

 起業にむくタイプとは?

 起業の方向性を考える


自分は起業すべきかどうか、再考しよう

■■ 起業する人が多い時代背景
   企業の終身雇用制度の崩壊とともに「働く」ことに対する意識が変化し、働き方が多様化してきたことに起因し、その選択肢のひとつとして起業・ベンチャーが注目を集めています。また行政をはじめとしてさまざまな支援施策が打ち出され、新たな会社法により「1円から起業」が可能になったことで、よりハードルが低くなったことも大きな要因のひとつと考えられます。

 他方、年金給付年齢の引き上げにともない、定年後も仕事をしたいと考える高齢者、リストラなどの雇用調整にともなう早期退職プログラムによる中高年層の退職者数に対し、再雇用が狭き門となっていることも否めません。また、各業界において合理化を目的とした大々的な再編が行われ、在籍した企業で培ってきた技術や技能が活かせる先を見つけるのは至難の業でもあります。

 さらに「地球温暖化」をはじめとするさまざまな環境問題や「少子高齢化」、またインターネットの普及やインフラ整備が整ったことによる「情報化」、そして「安全・安心」「健康・美」に対する意識が高くなってきたことなどにより、新たなビジネスチャンスが出てきたことが大きいといえます。

 ◇ 終身雇用制度
 ◇ 働き方が多様化
 ◇ 新会社法による起業ハードルが低下

 
   

資料出典: J−NET21
 
  ■ 新会社法により起業をしやすくなった

 平成18年の春に施行された新会社法によって、会社設立のためのもろもろの要件が緩和されました。最低資本金の制約も撤廃され、1円の資本金(実際には最低でも100万円程度は必要となります)でも正式な株式会社が設立できるようになりました。また過去義務づけられていた、「取締役は3名以上、監査役の設置」の用件も、「取締役は1名以上、監査役は不設置」となり、より起業しやすい環境が整ったといえます。

 さらに、新しい起業形態である「LLC(合同会社)、LLP(有限責任事業組合)」が認められたことにより、事業を複数の人たちで、なおかつ対等な立場で、立ち上げることが可能となりました。
 
 
   アメリカでは、経営コンサルタントがプロジェクト毎にLLPを設立して組織的な活動をして成果を上げ、一定の目的を達成するとそのLLPを解散するというような方法を採っている人達が多くいます。
 経営環境の複雑化により、一人の経営コンサルタントだけではやって行けない時代になったといえます。

 また、後継者問題、不況などから企業の海外進出が増え、それに伴う空洞化から廃業を余儀なくされている中小企業も出てきています。それに対する行政の支援や民間組織のマッチングなどのサービスも出てきているために、起業がしやすくなってきているともいえます。

 
   ■ 自己実現を目指すライフスタイル

 何よりも大きいのが、仕事において自己実現を求める人が増えてきたことがあげられます。組織の方針に縛られることなく、アイデアを形にしたり、サービスを実行に移したりが自由にできることです。反面、自由には自己責任がついてまわることも忘れてはなりません。やりたい仕事をやりたい方法で実現することは可能ですが、すべての責任を自らが負わなければならないことも確かです。
 
   ライフプラン検討表(Excel)  
  【 注 】
 上記のファイルが開けない場合には、ID/パスワードのダイアログボックスで「キャンセル」をクリックしてください。
 読み取り専用になっていますので、一旦別のファイル名で読み取り専用を解除の上、保存してからご利用ください。
   参考資料  
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■■ 起業にむくタイプとは?
   起業に適性があるかどうかは意見が分かれるところです。起業をするだけなら誰にでもできますが、企業として成り立つかどうかが問題です。

 企業経営に必要な知識は自分の努力でカバーして行かなければなりません。サラリーマン時代なら、多少の時間の猶予や、知識不足も[組織」が何とかカバーしてくれます。

 起業しても、離陸できるかどうか、離陸後フライトを順調に保つことができるかどうか、資金という燃料を給油し、飛行を継続できるかどうか、パイロットとしての適性があるのかもしれません。

 人間であればこそ、長所もあれば短所もある、得意なこともあれば、不得意なこともあるといえます。それらは必ずしも不変であるわけではなく、努力や知恵と工夫でカバーできると考えます。

 しかし、限られた時間や資本など経営資源では、努力にも限界があります。

 起業のタイミングもあります。組織で動けるようになると、景気が悪くても何らかの方策を見いだすことができます。

 ところが、起業直後というのは、人間でいえば赤ちゃんです。ちょっと足場が悪かったり、風が吹いたりするだけで転んでしまいかねません。

 起業家においては、夢の実現に向かって夢中になれるかどうかが、成功へのポイントといえます。人生設計をキチンとして、それをものさしとして企業経営と共に自分の人生の進み方を考えてみましょう。


さらに、起業をするということは、自らの夢や志、そして自己実現を具現化することですから、以降の人生プランをも同時に考えることが必要になります。

 
  ■ 自らの棚卸し

 自分自身の棚卸しとは、ひと言で言うと「自分はどのような資質・能力を持つ人間なのか」自分自身のアイデンティティを明確にすることです。

 そのためには、先ず自分自身の得意・不得意、長所・短所を明確にしましょう。そして、自分の夢を文書化してみましょう。

 その上で、この1年に何をすべきか、3年後にどうありたいのか、5年後、10年後、30年後、50年後の自分を想定してみてください。すなわちライフプランを明確にすることです。
 
 
   

資料出典: J−NET21
 
 
 ご自身の棚卸しのために、下記Excel資料をご利用になるのも良いでしょう。 
 
  起業準備シート(Excel)
自己分析シート(Excel)
 
 
  【 注 】
 上記のファイルが開けない場合には、ID/パスワードのダイアログボックスで「キャンセル」をクリックしてください。
 読み取り専用になっていますので、一旦別のファイル名で読み取り専用を解除の上、保存してからご利用ください。
 

資料出典: J−NET21
 
 
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   自らの棚卸し[仕事・趣味]

 自分が歩んできた道を振り返ってみましょう。仕事がうまくいっていた時期、落ち込んでいた時期、いろいろあるでしょう。

 時系列的に見たり、SWOT分析表を利用したりして、過去に経験なにをしてきたことを書き出してみると、自分の長所・短所が明確になります。長所の活かし方、短所の補い方、その方策を考えてみましょう。

 同様に趣味についても、自分自身の棚卸しをしてみましょう。例えば、自分の趣味は、どの程度の深さか、どの程度世の中に通用するレベルなのか、自分が目指すビジネスに通用するのか、自分自身に偽らず評価してみましょう。

 企業で成功している人をみると趣味が高じてビジネスにしている人が結構います。すなわち、趣味も専門的になればビジネスとして活かすことができます。

 例えば、私の従弟ですが、子供の頃絵やイラストを描くのが非常に得意でした。また、漫画の本やアニメ番組をよく見ていました。結局彼はその世界で生きることになりました。検索サイトで彼の名前を入れるとかなり多くの情報が出て来るほどになりました。

 私自身、小学生の頃、担任の先生の感化されて「将来は先生になる」という夢を持っていました。これは趣味ではないですが、人に何かを教えるのが好きで、大学生の時には塾を開講していました。先生になる道ではなく商社マンへの道を選ぶことになりましたが、結局そこでも「教える」「人の役に立つ」という子供の頃のことが忘れられませんでした。

 その結果、経営コンサルタントという職業に就くことになったのです。経営コンサルタントというのは「経営者・社長さんの先生」というか「ガイド」ですから、子供の頃の夢が多少変形をしましたが実現できたと考えています。今は経営コンサルタントという職業が天職のようにさえ思えます。

 「自分自身を評価する」という話から少々脱線してしまい猿野で、話を戻します。

 自分自身の評価と自分の「起業」との関連性を見て、自分が起業すべきかどうか、判断できるかもしれません。

 プラス思考で見て、起業するのであれば、どの分野で、どのようなビジネスがてきしているのかを考えてみましょう。

【参考資料】

 「クリティカル・シンキングがよ〜くわかる本(秀和システム、今井信行著 1,400円) 第2章「クリティカル・シンキングでキャリアプラン」

 
   ■ 自らの棚卸し[人脈]

 「人脈は財産である」といわれますが、「人的な棚卸し」というのは、自分の人脈がどのようなものなのかをはっきりさせることです。

 現在持っている人脈で、自分が目指すビジネスに即活かせる人は誰か、その人達を目的に応じて分類し、優先順位を付けます。

 注意しなければいけないのは、自分がサラリーマンであったときには、その「会社」と言う看板が後ろにあったからこそ仕事ができたことを忘れてはいけません。

 独立起業すると看板がありません。無冠のままのあなたに、その人達がかつてのように本当に自分の力になってくれるのかどうか、予想以上に難しいことを覚悟の上で接することです。

 自分の古巣に対して敵対的な行為は避けたいですね。倫理的・道義的な問題だけではなく、顧客からの信頼にも影響しかねません。

 過去の人脈の掘り起こしも考えてみましょう。これまでもらった名刺を整理すると、意外と自分の今後に役立つ人脈が見つかるモノです。

 これらの人脈を、仕事面だけではなく、資金面とか知識・情報の支援面とか、目的別に整理し、接触緊急度別の重点化もしてみましょう。

 また、人脈作りは、独立起業するしないにかかわらず、サラリーマン時代、学生時代に実施しておくべきです。とりわけ大学時代の友人というのは、いろいろな分野に転身しているだけに、有益な人脈です。卒業生名簿は不可欠なツールとなるでしょう。

 
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   自らの棚卸し[資金面]

 会社法では、1円からでも株式会社を設立することができるようになりました。

 しかし起業するには、交通費や電気・電話料金をはじめいろいろな経費が必要ですので、現実問題として、資本金1円では企業の運営は不可能です。

 それだけではなく、資本金1円の企業を相手に、企業が取引をしてくれるかどうかも心配です。

 やはり、起業にはそれなりの資本がないと企業経営はやって行けません。

 起業と資金という関係は切っても切れないものですので、起業にあなたが適しているかどうかは、検討すべき要件です。

 「経営コンサルタント業は資金なしでも開業できる」という言葉をしばしば耳にします。

 1970年代に私が起業したときのことを思い出したり、近年「コンサルタントのためのコンサルタント」などと煽てられていることからいろいろな経営コンサルタント起業家と接する機会があったりする経験から、この問題を考えてみたいと思います。

 私見では、経営コンサルタント業でも起業に資金は必要です。

 経営コンサルタントとして起業しようとする人には「最低3年間、無収入でも生活できるだけの資金をもってから独立起業しよう」というようにお話します。

 経営コンサルタント業というのは、残念ながら簡単にビジネスとして成功できる職業ではありません。クライアントが見つかり、安定した収入を得られるまで、かなりの時間がかかります。

 いったんは安定したように見えても、クライアントがいつ契約継続を破棄するかはなかなか読めません。病気で仕事ができなくなることもあります。

 起業してからどのくらいの時間がかかるかは、人により異なります。「石の上にも三年」と言われることもあるので、3年くらいのうちには収入も安定してくるのではないでしょうか。

 既述の資料などを参考にして、起業時の必要資金を算出してみてはどうでしょうか。

【ポイント】

  • 自身の出資金と合わせて、どの機関や誰から資金的な支援が受けられるかを、具体的な金額までをあげます。
  • 開業資金の目安がつくことにより、開業費、事務所費、営業経費などを振り分けていきます。

 
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  ■ 自らの棚卸し[マインド]

高い志と強い使命感

 「自分が目指す事業をなんとしても成し遂げる」という強い意志と共に、それが社会貢献に繋がることであるという高い志や使命感がないと、中途で挫折しかねません。

 社会貢献できる、顧客満足度の高い商品・サービスを作り上げ、提供し、お客様に認められれば、結果として売上高として、あるいは利益として手元に入ってくるのです。

 経営コンサルタント業を目指す人に「あなたはお節介焼きですか?」という質問を投げかけます。

 経営コンサルタント業というのは、人様(人様の会社)の懐を豊かにする支援をするプロです。自分自身がお金持ちになりたいのであれば、お金儲けのノウハウを知っているはずですので、自分でビジネスを行う方が近道だと考えます。

 人様の懐を豊かにするというお節介な精神を持ち合わせていないと、人様が成功するとそれが妬みとなりかねません。人様が豊かになることに喜びを感じられる人が経営コンサルタントとしてふさわしいと考えています。

何事にもプラス思考で考える

 「羮(あつもの)に懲(こ)りて膾(なます)を吹く」という言葉があります。

 温かい煮物を食べたら、口にやけどを負ってしまい、冷たいことが解っているなますを食べるときも、熱いかもしれないとフーフーと息を吹きかけるという意味です。

 自分の過去の失敗や、他人の失敗を目の当たりにして、「慎重に行こう」と考えることは必要です。しかし、慎重になりすぎることは行き過ぎではないでしょうか。

 ましてや、「○○は、××という危険性をはらんでいるので取り組まない」という「なます理論」では、起業目的を達成する機会すら訪れなくなってしまいます。

 物事をすべて否定的にに考えていては、可能性をすべて潰すことになります。そこには前進もなくなります。

 失敗したら、そのリカバリー策に挑戦し、それが実現したときの喜びは起業家には大きなものです。

 どんなちいさな成功でも、それを喜ぶことができる、プラス思考が、明日への飛躍に繋がると信じて言います。

 経営コンサルタント業をやっていて何よりも嬉しい言葉は「先生のおかげです」と言われることです。しかし、経営コンサルタントが誉められるべきことではないと考えています。その様なときに、うれしさを顕わにし、「コンサルタントとしてアドバイスをしたことを実行し、実現できた社長さんや社員の皆さんの努力の賜なのです」と言葉を返すようにします。

強靭な精神力と忍耐力、そして行動力 07-1211

 障害は何ごとにもつきものです。それを回避する策を事前に講じても失敗しないとは言い切れません。失敗したらその対応策を実行に移せる力も必要です。起業家は、失敗をしたからといって、同情をしてくれる人はいても、誰も助けてくれません。自分で解決しなければならないのです。

 失敗しても再び立ち上がれる強靱な精神力は、起業家に不可欠です。また、起業時の自分の気持ちや考えを大切することも必要で、それが失敗しても次の成長の糧になります。

 起業家は、失敗をしたからといって、同情をしてくれる人はいても、誰も助けてくれません。自分で解決しなければならないのです。

 昔から「七転八起」といいますが、失敗しても再び立ち上がれる強靱な精神力は、起業家に不可欠です。また、起業時の自分の気持ちや考えを大切することも必要で、それが、たとえ失敗しても次の成長の糧になります。

 起業家の多くは、頭脳・情報先行型といいますか、耳年増といいいますか、企業経営は頭脳でするものと考えているようです。「○○をすると失敗するのではないだろうか」「△△はこのようにやるべきだ」「□□のやり方はこのようにやるべきだとある本に書いてあった」などと、経営コンサルタント並みか、いや、それ以上によく知っている人が多いのです。

 その様な人に会うと、「非常に良いアイディアですね。それだけ考えているのなら是非それを実行してみたらどうでしょうか?」とアドバイスをするようにしています。すると、我が意を得たりという気持ちになるのでしょうか、喜んで帰って行きます。ところが、次に会ったときに、何の変化もないことがしばしばあるのです

 経験上、頭脳派の人で、成功する人は少ないような気がします。上述のように多くが行動力が伴わないのです。その様な行動力のない人が、人を雇って部下にやらせるかというと、自分がいろいろなことを知っているだけに部下のやり方が気に入りません。

 部下も何か行動を起こすと社長からいろいろと言われてしまいます。反論をしようものなら、頭の良い社長にやり込められてしまいます。次第に部下も嫌気を差し、YESマンになり、最後はやめて行ってしまうのです。

 いくら頭で立派なプランを立てても、行動力が伴わないと結果として出てきません。そのことを重々知っておく必要があります


たゆまない努力と向上心、そして好奇心をもつ 08-1212

 サラリーマン時代に成功してきた人は、自信を持って独立起業を行うでしょう。ところがサラリーマン時代というのは、会社名と肩書きがモノを言って、それが無言の働きで仕事ができているのです。

 独立起業をして、最初に知らしめられることは、名刺に力がないことです。

 独立起業をしたら一兵卒であることを認識すべきです。

 では、サラリーマン時代の経験がすぐにコンサルタントとして活かせるかというとそうでもないのです。「自分だけが知っていて、他の人は知らないだろう」と思うようなことでも、その道に秀でた人はいるものです。相手が中小企業だからといって高をくくっているとやり返えされることがあります。

 世の中には、上には上があるのです。それだけではありません。時代の変化と共に自分の知識や体験が陳腐化してしまうことにも心する必要があります。

 常に最新の情報を取り入れましょう。

 とりわけ経営コンサルタント業は、守備範囲が広いので、取り入れるべき知識や情報は本腰をいれないと、いつのまにか周囲の人の方が詳しくなっていたりします。

 自分の専門分野や得意分野だけではなく、周辺部分についても力を入れる必要があります。専門莫迦になってしまうと、自分の専門分野でも成長しなくなります。

 時代のキーワードに敏感になると共に、次の時代のことを常に念頭におき、知識や情報を吸収しましょう。それには好奇心は不可欠です。疑問に思ったことをそのままにせず、何らかの方法で解決しておくべきです。人脈を利用するとネットワークを利用する以上二スピーディに適切に解決できることが多いです。

 「人間、一生が勉強」という気持ちを持ち続け、自分自身の行動においても、「P・D・C・A」を核とした「P・D・C+S/A」、アクション・プロセス・マネジメントを自分自身で励行すべきです。


コミュニケーション能力 09-1301

 経営コンサルタントに限らず、起業家にとって大切で有益なこととして「人脈」を忘れてはなりません。

 自分が困ったり、解らなかったりするときに、誰に頼めば最適な活性化委員会を得られるか、ヒントを得られるか・・・

 それが人脈だと考えます。

 人脈は、平素からの活動が重要です。

 税理士であり経営コンサルタントである、ある先生は、異業種交流会とかビジネス界強盗に積極的に参加しています。そのために、そこで得られた人脈をビジネスに活かしています。

 「今度、○○をテーマとしてセミナーをやるんだけど、誰か良い講師を知らない?」などという問題があるときに、その先生の処にコンタクトをすると誰か適切な人を紹介してくれます。

 会合に出たときに、お客様として参加するのではなく、主催者に直接当たり、仕事を手伝いながら、人脈を拡げてゆきます。その時に大切なのがコミュニケーション能力だそうです。

 コミュニケーション能力が問われることとして、プレゼンテーションがあります。プレゼンテーションは、文字や図版によるコミュニケーションだけではなく、話法の力も必要です。すなわち、プレゼンテーションはコミュニケーションの総合力が求められるのです。

 経営コンサルタントだけではなくいろいろはビジネス現場で求められるだけに、プレゼンテーションによるコミュニケーション能力は重要です。

 コミュニケーションは、社内でも重要です。

 とりわけ部下ができたときには、部下との適切なコミュニケーションが自分のビジネス成功にも影響してきます。部下を使う人にとっては、部下のモチベーションアップにもコミュニケーション能力が重要です。


健康と自己管理能力 10-1302

 サラリーマンと起業家の最も大きな違いは言うまでもなく収入源です。

 サラリーマンは、会社から給料が支払われます。例え社長であっても会社から定期的に給料が振り込まれるでしょう。

 一方で、起業家は、自分で自分の給料をはじめ、社員の人件費やその他の諸経費を稼ぎ出してこなければなりません。「社長」というかっこいい呼び方とは裏腹に、これは非常に厳しいのが現実です。

 お客様から声がかかれば、例え高熱が合ってもだケケ手ゆかなければなりません。お客様に資料を提出する約束をしていれば、徹夜をしてでも起源までに届けなければならないのです。

 サラリーマンの時代には、上司を連れ謝罪に行けば済んだかもしれませんが、起業家は自分自身がトップなのです。

 週末だからと言って休んでいるわけにはいきません。精神的なプレッシャーも大きく、気が休まることもないでしょう。

 起業家には「健康」が非常に重要です。

 平素からの自己管理が、健康維持には不可欠です。時間がない中、健康管理をしなければなりませんので、スケジュール管理も重要です。

 最近は、スマートフォンやパソコンでスケジュール管理ソフトがついていて、それらを連携しても利用できます。これらのアプリケーションを上手にして、自己管理をキチンとやってゆきましょう。

 
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  ■ 自らの棚卸し [スキル] 11-1303

◇ 事業プランの設計能力

 起業家は、自分の夢を実現するなど、起業を決意した初心を忘れてはならないと考えています。

 それは、起業家が常に順風満帆でいられるとは限らず、山もあれば谷もあります。その時に、初心に戻ることでスランプを抜け出すことができたり、自分自身を戒めたりする材料になるからです。

 事業プランとは、自分の夢を実現させるための設計図のことです。自分が目指そうとしている事業の課題や問題を明らかにし、それを解決したり取り組んだりするのにどのように判断し、どのように行動してゆくべきか、自分の考えをまとめる作業です。

 起業前に、その様な業務経験がある人は、比較的どのように作業に取り組んだら良いのか解るかもしれませんが、多くの人がその種の経験は少ないでしょう。

 本シリーズで、具体的な書式見本をご提供しますので、それを参考にして取り組んでみてはどうでしょうか。

 まずは、自分自身を俯瞰的に見て、全体像を明確にすることから始めてみてはどうでしょうか。すなわち、自分は何をやりたいのか、どのような会社にしたいのか、どのような顧客を相手にしたいのか、等々を文書化する能力が求められます。

 経営者にその様な能力が求められるのか、という疑問をお持ちの方もいると思いますが、自分の事業の設計図であり、航海図を作る作業でもあるので、コンパスや羅針盤もなしの航海にならないように、あとで”後悔”しないためには必要な作業です。

 将来、社員を雇ったり、金融機関と取引したり、顧客に自社の説明をしたりといういろいろな場面で必要になってきます。

 全体を把握するには、最初からあまり枝葉末節にこだわらない方が良いでしょう。最初から“完全”を望むのではなく、気がついたときに手直しをすれば良いくらいの気持ちで取り組んでも良いと考えています。

 経営の大枠が決まれば、細部にまで次第に取り組みやすくなります。そのなかでも資金調達や顧客開拓、販路開拓という部分が含まれます。その時に必要となるのが事業プランの設計なのです。

 自分はこのような作業は嫌いだ、というように思い込まず、何でも積極的に挑戦してください。

【参考資料】

 クリティカル・シンキングがよ〜くわかる本(今井信行著、秀和システム、1,400円)第2章「クリティカル・シンキングでキャリアプラニング」


◆ 決算書などの計数管理能力 12-1304

 起業をすると言うことは、経営者になることです。

 経営者の仕事の中で、地図作りに相当する経営理念構築や経営計画の立案などと共に、その地図のどの位置にいるのかを知ることは重要な役割です。「決算書」という経営者の通信簿として結果を見るだけではなく、期中の進捗状況を把握することも大切です。すなわち経営者に求められる能力の一つとして「計数管理能力」が挙げられるのです。

 貸借対照表、損益計算書、製造原価などを決算書といいます。これを自分で作れるくらいの知識は持っていてほしいと思います。近年は、パソコンソフトの質が向上し、簿記の知識がなくても決算書を作成することができる時代です。

 もし、その知識を持ち合わせていなかったり、パソコンの操作ができなかったりする場合には「記帳代行業者」を」利用するのが良いでしょう。もちろん、税理士に委託すればその業務までやってくれますが、毎月固定的に費用が出費されます。

 記帳代行業者に依頼したり、会計士や税理士に記帳業務まで委託すると、決算書を作ってくれるだけではなく月次決算書に基づきいろいろなアドバイスを得られます。

 しかし、そのアドバイスを理解することができないようでは起業家失格といえます。最低でも基本的なところが把握できるように、決算書の読み方のイロハくらいは勉強しておきましょう。

 日本で最も古い経営コンサルタント団体である日本経営士協会では定期的に財務講習を行っています。経営コンサルタントを目指す人や経営コンサルタント資格を取得したばかりの人達を対象としていますが、決算書を見たり、財務業務を進めたりするときのエッセンスを教えてくれます。それも業務にあまり負担がかからないようなスケジュールで教えてくれるので、是非起業家にもお勧めです。(協会財務講習会

【 注 】「記帳代行業者」「記帳代行サービス」とは

 「記帳代行サービス」とは、入出金に関わる伝票などの資料作成から「損益計算書」「貸借対照表」「総勘定元帳」「仕訳日記帳」など企業に応じた必要書類や、税務申告の基礎となる書類を作成してくれるアウトソーシングサービスのひとつです。

 税理士だけではなく、その資格を持っていない人が担当することもあります。しかし、最終的には税理士がチェックしたり、税務申告書類を作成したりしてくれるので、社内に財務会計部門を持たなくても、もっているようなサービスを受けられます。

 書類を作成してくれるだけではなく、経営に関わるアドバイスをしてくれる業者も多く、税理士に全てを任せるよりは安価でいながら、きめ細かなサービスを得られるメリットがあります。

 ある雑誌(サンデー毎日だったと思います)に掲載されていたのですが、女性だけの社員の会社で、女性らしいきめ細やかさに溢れている企業の紹介がありました。同社の社長は、税理士ではなく経営コンサルタント資格を持っています。従って、経営に関するアドバイスがキチンとなされています。もちろん税理士が最終的な書類作成をしてくれるので安心です。 詳細←クリック

 最近では、パソコンで入力したデータを業者に転送すると後の処理やサービスをしてくれるなど、いろいろな形態のサービスがあります。検討する価値がありそうです。


◆ マーケティング能力 13-1305

 「プロダクトアウト」「マーケットイン」という言葉があります。

 高度成長期は、「作れば売れる」という時代でした。多少使い勝手が悪くても、多機能で、高機能な商品が売れたのです。「飽食の時代」と呼ばれ、家の中にはものが溢れていました。それでも世の中の景気に煽られて、ドンドンと購入をしたのです。

 しかし、バブルがはじけるととたんにものが売れなくなりました。デフレスパイラルの時代などとも呼ばれるようになってしまったのです。国民の収入が減り、消費意欲が凪いでくると、売れない時代が始まりました。

 企業は、生き残りをかけて商品・サービスに工夫を凝らして売れるように努力をしました。顧客のニーズに合った商品を提供すると売れることが解りません。

 高度成長期の企業経営は、「プロダクトアウト」の時代で、こんにちは「マーケットイン」の時代といえます。

 顧客が何を求めているのかを見いだし、そのニーズに応えるための商品・サービスを、最適な流通方法や価格で提供するために企画・開発、市場調査・分析、販路開拓、販売促進などを行います。これを「マーケティング」と呼びます。

 マーケティングの基本は「4P」と言われます。Product 、Price、Place、Promotionです。

 同じ商品・サービスでも手作りなどで感じられる暖かみのあるものが受け入れられたり、多少高価でも、特定顧客のニーズにマッチしたりしていると市場で受け入れられます。

 独立起業間もない起業家にとっては、営業パーソンを雇用することは難しいでしょう。その場合には自ずと自分で営業活動をしなければなりません。マーケティングというように大上段に構えると自信をなくしてしまうかもしれませんが、顧客に売り込むというのではなく、顧客の声を聞くようにすると、マーケティング思考に即した、自分の営業スタイルが見つかります。

 「自分は営業に適していない」と思い込まず、挑戦しているうちに、営業やマーケティングのおもしろさを発見するでしょう。


◆ 諸手続等ができる業務遂行のための実務能力 14-1306

 すでにサラリーマンをしている人は、退職に当たって、あるいは退職直後の諸手続、独立起業に当たっての届出等について、何を、何処で、どのようにしたら良いのかわからないことが多いと思います。

 退職をすると、それまではサラリーマンとして健康保険の諸手続関係を会社が代行してくれていました。ところが、退職したとたん、その恩恵は受けられなくなります。国民健康保険に切り替える手続をしないと、病気になっても保険が利きません。全額を現金で支払うことになると今まで医療費の何倍もの金額になってしまいます。

 開業するにあたっても、会社設立に関してどのような書類を、どのように作成したら良いのか、それを何処に提出するのか等々、書類作成関係だけでもわからないことが多いでしょう。それまでは会社がやってくれていた労災・雇用保険、社会保険、税務にまつわる事柄をはじめ、もろもろの手続に必要な書類を起業家自らが作成することになります。

 その際になすべきことを知らなかったり、本質を理解することができなかったりしては機会損失を被りかねません。記入例や他社の内容を丸写しにしただけでは、不利な条件を抱えたまま書類を提出することにもなります。

 独立起業に関する起業家支援のサービスを受けたり、その様な団体に所属するとか、税理士と契約するとか、当基幹系は司法書士に依頼するとか、誰かに依頼をする方法もあります。たとえそうであっても、最低限度の基本を理解しておく必要があります。

 独立起業専門のコンサルタントもいます。コンサルタント料として何かが◇を支払わなければなりませんが、不要な出費を抑えることができるので、結果的には出費を抑えることができたり、後悔を後ですることも少なくなるかもしれません。

 「餅は、餅屋」

 プロはさすがです。


◆ 組織や従業員の管理能力 15-1307

 独立起業したては例え一人であっても、次第に取引が増えてくると一人ではやりこなせなくなります。

 体力的にきつくなるだけではなく、業務の停滞も起こってきます。その中には、すぐに対応すれば大きな取引に結びつくような案件が含まれているかもしれません。もし、その取引が成立していたら100万円の粗利が見込めたとしたら、取得できなかった100万円は「失われた利益」と考えます。このように本来行動を起こしていれば得られた利益を得られないことを「「機会損失 Loss of Chance (LOC)」といいます。

 成功している企業の多くは、LOCが非常に少ないのです。すなわち、機会をフルに活用することが成功へ野田一歩の一つといえます。

 自分一人でやっていると次第にLOCが増えてきます。そこで必要なのがヒューマンパワー(人手、人力)です。「一人+一人=二人」ではなく、2以上になることもあれば、2に充たないことがあります。これが「「管理」なのです。

 従業員を一人でも雇えば管理する必要が出てきます。また事業拡大に応じて、従業員の数が増えれば、従業員の管理とともに組織としての管理を求められます。

 さらには、社員教育で一層効率よく業務が進むようにしなければならないかもしれません。一人の社員が一人文意状に働いてくれるようにモラールアップを図らなければならなくなるでしょう。そのために従業員の待遇改善も必要です。

 どのような組織をつくり運営していくのが業務遂行に相応するかを、たえず考える必要があります。経営者としての管理能力が、業績にも反映されます。

 日産が、自社より小さいフランスの自動車メーカーに買収されたことはまだ記憶に新しいでしょう。ところが、経営トップが代わっただけですぐに黒字転換しました。これが社長・経営者の能力の違いです。

 管理の基本は「社員が仕事をしやすいように、モラールが上がるように条件や環境を整備すること」なのです。これを「
暖かい管理」と私は呼んでいます。


◆ 情報活用能力 16-1308

 子供ですらパソコンやタブレットPCを利用できる時代です。

 経営には数字や文字情報を扱うことが非常の多く、人間の記憶力に頼るだけでは経営が成り立たなくなってしまいました。情報が「光速」で流れる時代です。その量も以前に比べると格段に多くなっています。

 例えば、経理処理ですが、中小企業でも零細企業でも必用となります。パソコンがなければ簿記の知識がないと入出金伝票すら切れません。入出金伝票は、簿記の基本です。ところがパソコンがあれば、簿記の知識がなくてもかなりの部分まで処理できます。

 売上も件数が多いうちは手作業でも管理できます。ところが売上伝票の数が増えると計算ミスも多くなります。ところがパソコンを使えば、単に納品書や請求書の発行だけではなく、自社の業務結果を示す有益なマーケティング情報を提供してくれます。

 マーケティング情報があれば攻めの経営をすることもできます。「攻撃は最大の防御なり」というほど、攻めの営業、アクティブな経営は重要なのです。

 クラウドという言葉を聞いたことがあると思いますが、昨今ではインターネットを利用することにより情報収集や解析・分析が容易に行えるようになりました。サーバーを社内において、ITの専門化を雇用したり、業者に依頼したりしてその管理をする必要がなくなってきました。

 そのために初期段階ではあまり費用をかけなくても必要な作業をこなすことができます。

 販売方法もオンラインショップで販売することも可能です。ネットでテスト販売をすることによりマーケティング情報を短期間に入手することもできます。

 情報発信もWebサイト(ホームページ)だけではなく、ブログやフェイスブック、ツイッターなど、性質や目的の異なる方法を活用することにより、一層多くの見込み客をWebサイトに導くことが可能となります。

 しかし、それらを利用するためには、やはり基礎的なことを理解していないと使いこなせません。また昔のように高額なパソコンではなくても、安価な道具を有意義に利用するだけでもかなりのことが可能であり、出費も抑えることができます。

 社員がITに関して提案してきても、それが適切な提案なのかどうかの判断ができないと、無用の長物を買うことになりかねません。

 パソコンは、「習うより慣れよ」ですので、自分で実際に体感しながら基本を押さえておきましょう。ただし、実務的な作業まで経営者であるトップがやる必要はないと考えています。

 
   参考資料


1−3 起業の方向性を考える

 これから起業をしたい人、起業をしたけれども経営がなかなか軌道に乗らない人、それが一般企業であっても、経営コンサルタントなど士業であっても、悩みは類似していますし、解決策も類似して、応用が利きます。

 起業すると言っても、何の目的も持たずに起業することが目的という人は少ないでしょう。たとえ、その様な人がいたとして、よほどの条件がそぐわないとその様な人は途中で挫折してしまうのではないでしょうか。

 起業をして、途中で挫折をしない方法を考えてゆきましょう。

  自分は起業すべきかどうか、再考しよう
1−3 起業の方向性を考える
   起業の方向性のあり方
   4つのアプローチ視点
   自分が持っている強みからのアプローチ
   自分のやりたいことからのアプローチ
   自分のライフスタイルからのアプローチ
   社会の変化からのアプローチ
   ◆ 未来ビジネス
   ◆ 有望ビジネス
   ◆ 成長ビジネス
   ◆ 成熟ビジネス
   ◆ 衰退ビジネス
■■ 起業の方向性のありかた 17-1309-01
 
 人が旅をするときには、何の目的も持たずに、ふらりと旅立つこともあるかもしれません。しかし、起業を決意するには、それなりの理由があると思います。思いつき起業をして、リスクを冒すことに生きがいを感じる人は、大きな成功をするかもしれませんが、私はあまりお勧めしたくないですね。

 起業の理由は、様々でしょうが、大きくいくつかのパターンに分類できますので、これからその方向で考えてみたいと思います。

 多くの人が、起業を考えるときに、何か目的を持っているでしょう。

 ◇ もっとお金持ちになりたい
 ◇ 自分のやりたいことをやりたい
 ◇ 老後を有益に過ごしたい

 このような単純な理由というより、年齢や、置かれている状況によって、人様々でしょう。

 起業するに当たり、何を目的とするか、どのような事業を行うか、どのようなドメインで行うか、このように、それを行うに当たっての基本的な考え方を自分で整理し、その上で方向性を見極める必要があります。

 その上で、その目的が社会的な意義を持っているのか、どのような意義があるのか、理想論に走りすぎず、一方で経済的な意義も含めて考えるべきでしょう。社会的な意義も経済的な意義も、起業の方向性を考える上において両輪と言えます。常に相反するというわけではなく、むしろ両立する道を選ぶのが一般的でしょう。そうでありませんと、その事業を継続することは困難でしょう。

 根幹がキチンとしていませんと、風評の影響を受けたときとか、想定外のアクシデントに遭遇したりしたときに、ほとんどの人が慌ててしまうでしょう。それどころか、起業したての頃というのは、風が吹くだけで倒れかねません。

 自分の独りよがりの方向性では成功は難しいでしょう。第三者が見て、何か共感するような方向性ですと、成功率は高まります。第三者の共感を呼ぶことになれば、協力をしてくれる人も出てくるでしょうし、中には支援までしてくれる人もいるかもしれません。独りよがりの方向性や計画では第三者の共感を得ることは難しいでしょう。

■ 経営士・コンサルタントにおける方向性のあり方

 経営コンサルタントや経営士・中小企業診断士においても、同じことが言えるのではないでしょうか。

 経営士・コンサルタントとしての信念がない人は信用されないでしょう。信念に、起業時に燃え、希望を持っている時の考え方や方向性が活かされていませんと、その信念は薄っぺらな、絵に描いた餅にすぎません。

 他のコンサルタントが言っているようなことを信念として掲げても共感を得ることは困難でしょう。とりわけ経営士・コンサルタントというのは、目には見えない知的サービスを提供するのですから、どのような経営士・コンサルタントなのかを示せなくては、共感を得られず、クライアント・顧問先を獲得するのも困難でしょう。

 起業前や起業直後の経営士・コンサルタントの心構えについては、経営コンサルタントになろうとする人の60%以上が訪問すると言います、 関連参考情報 ←クリック

 
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■■ 4つのアプローチ視点 18-1310-02
 
 ここでは、次の4つの視点からのアプローチについて考えてみましょう。

 ◇ 自分が持っている強みから
 ◇ 自分のやりたいことから
 ◇ 自分のライフスタイルから
 ◇ 社会の変化から

 これらの4つの視点から事業のアイデアを整理し、事業の方向性を明らかにすると比較的アプローチしやすいでしょう。

 前者の経験をベースにする方法から見てみましょう。自分自身が培ってきた技術やノウハウ、また自がおかれている生活環境などから、見出されることが多々あります。自分が体験してきたり、身の回りを見渡すことにより思いついたりできますので、比較的容易に発想できます。

 上記の4項の3つめまでがこれに相当します。それに対して、社会の変化を読んでのアプローチという方法が4つ目です。

 世の中にはトレンドといわれるような大きな流れがあります。その流れの中にある隙間に新たなビジネスチャンスを見つけ出しやすい、ニッチビジネスなどがその典型でしょう。いきなり新規事業というと難しいでしょうから、既存製品の改良などに着眼したビジネスを機転にするアプローチから始めるのも良いかもしれません。

 まったく新しいビジネスを創出する場合には、新規性とともに「なぜ今までなかったのか?」という視点も必要です。新規性はあるが、ビジネスとして経済的に成立しないために、今まで誰も事業展開をしなかったケースもあります。大企業では、その様なビジネスを検討俎上に載せていても、日常業務に追われがちな中小企業では気がつかないこともあります。

 逆に、飲食店の展開のように、新旧織り交ぜ、かなりの数がひしめき合っているビジネスの場合でも、新しいアイデアで展開により、流行るお店となる可能性もあります。

■ 経営士・コンサルタントのアプローチ

 一般論については、上記の4項をベースにするのがとりつきやすいアプローチ法でしょう。では、経営士・コンサルタントという特殊な業界ではどうでしょうか。

 経営士・コンサルタントの起業の方向性は、ニーズ面から見る方法とシーズ面から診る方法が考えられます。

 例えば、環境問題についての関心はグローバルな視点で見ても高いと言えます。一昔前であれば、IT/ICTというトレンドがありました。上述4つのアプローチ法を利用して、自分がトレンドである市場ニーズ面で、専門分野を決めて、自分の方向性を決めるのも良いでしょう。

 ただし、この場合にはすでに先輩達がその分野で活躍していて、新規参入が難しと言うこともあります。経営コンサルタントも、スタート時点ではニッチ市場、先輩達があまり手を付けていないような分野を見出すことにより比較的スムーズに起業できることがあります。

 後者のシーズメンからのアプローチは、自分の体験をベースにすることが基本です。サラリーマン寺大に培った知識や技能・技術・ノウハウなどをベースにすれば、自分でも自信を持ってスタートできます。

 一方で、自己満足に陥ったり、大企業経験者に多いのですが、中小企業の特質を知らず、大企業的な手法を押しつけて失敗したりすることがあります。

 いずれのアプローチ法にしても、どうするのが良いのか見極めがうまくできた人が比較的スムーズにテイクオフできのではないでしょうか。

 関連参考資料 ←クリック

 
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■■ 自分が持っている強みからのアプローチ 19-1311-03
 
 ここは、この4つのアプローチ法の中から、最初の自分が持っている強みから取り組んでみましょう。自分が経験してきていますし、自分自身のことですので比較的アプローチは容易かもしれません。

 一方で、自分自身のことですから、自分が一番よく知っていると思い込んでしまいますと、独断的な偏見に陥ってしまい兼ねません。具体的な方法は、下記の書籍を利用しますと比較的容易にアプローチできるかもしれません。

  クリティカル・シンキングがよ〜くわかる本
   今井信行著 秀和システム 1400円+税
   第二章
   「クリティカル・シンキングでキャリアプラニング」

■ 自分の「強み」を見る視点

 起業家をめざす人自身が持っている「強み」からビジネスのネタを探してみましょう。

 その際に、J−NET21にあります下記を参考にされるとよろしいでしょう。

 ◇ これまで培ってきた業務における実績や経験
 ◇ 製品やサービスにかかわる技術やノウハウ
 ◇ 資格や免許などの顕在化している専門能力
 ◇ 独創的なアイデア
 ◇ 豊富な個人資金
 ◇ 広範な人的ネットワーク
 ◇ プロに匹敵するレベルの趣味
 ◇ 体力、若さ、精神力、行動力

 これらの強みを活かすことから、製品やサービスをイメージし、それに対しどのような市場や顧客が見込まれるのかを構想していきます。

 経営士・コンサルタントの場合にもこれらの項目が当てはまるでしょう。


 
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■■ 自分のやりたいことからのアプローチ 20-1312-04
 
 起業家としての自身がやりたいと思うことから、具体的なビジネスに展開するネタを探す方法です。

 その際に、J−NET21にあります下記を参考にされるとよろしいでしょう。

 ◇ やりたいことは何か
 ◇ 好きなこと(モノ)は何か
 ◇ 何をしている時が楽しいか
 ◇ 成果が上がって、達成感が得られたことは何か

 このようなことを明らかにしていきますと、その延長線上に新事業のアイデアが浮かんでくるかもしれません。

 自分が好きなことですので、これまでも比較的深い知識を持っていたり、他の人があまり経験したことがなかったりということを体験してきていることが多いです。

 例えば、趣味のそば打ちをしているときに、心不乱となり、それがストレス解消となっていた人が、これまで自分が不満に思っていた既存のそば屋とはひと味違ったお店を持つことになるかもしれません。

 一方で、好きなことと言うのは自己流でやってきていることが多いですので、独善的にならないように自分自身のあり方を常にチェックすることが必要です。


■ 経営士・コンサルタントとしてやりたいこと

 新規事業の方向性を、自分のやりたいことからのアプローチ法について考えて来ましたが、これは経営士・コンサルタントとしても共通しています。共通していると言うより、経営士・コンサルタントを始める人の多くが、自分の夢を実現したいという強い思いから方向性を決めることが多いのです。

 例えばサラリーマン時代に、営業畑が長い人が、「会社の方針で自分がやりたいようにできなかったことなどを実現したい」という思いを強く持っていたとします。自分が築き上げたノウハウは、サラリーマン時代にはあまり他の人には話宅内人が多いでしょう。

 ところが、それが経営士・コンサルタントの起業家としてのビジネスとなりますと、それを多くの人に伝承したいという気持ちから、それを自分のビジネスの方向性として根付かせるというやり方が考えられます。

 自分の経験が、必ずしも経営士・コンサルタントとしてそのまま活かせるとは限りません。実際に起業現場の状況に応じてフレキシブルに対応できるスキルとそれができる柔軟な思考方法が必要です。
 
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■■ 自分のライフスタイルからのアプローチ 21-1401-05
 
 これから起業しようといういうときに、自分自身を含めた家族のライフスタイルからビジネスのネタを探すという方法があります。

 その際に、J−NET21にあります下記を参考にされるとよろしいでしょう。

 ◇ 家事(料理、清掃、洗濯など)が得意
 ◇ 子供(育児、教育)が好き
 ◇ 介護の経験がある
 ◇ ペットが好きで、飼った経験がある
 ◇ 車(ドライブ)が好きで、運転に自信がある
 ◇ 旅行が好きで、全国各地、世界各国への旅行経験を持つ
 ◇ コンピュータが得意で、インターネットなどを熟知している
 ◇ 外国語が得意で、外国人の友人が多い

 家族を含めた自分のライフスタイルを書き出してみることから始めてはどうでしょうか。ワークスタイルとライフスタイルを融合することで、思わぬ事業の可能性が広がるかもしれません。

 ライフスタイルの分析に当たって、下記の書籍を参照されるのも良いでしょう。

  クリティカル・シンキングのポイントがわかる本
   今井信行著 秀和システム 700円+税
   第四章
   「一年の計をクリティカル・シンキングで取り組む」

■ ライフスタイルを基にしたコンサルティング

 経営士・コンサルタントとして、自分の売り物を何にするか、これを「経営コンサルタントの商品」といっていますが、自分の商品を何にするのかを、自分のライフスタイルから考えてみるのも、一つの方法ではないでしょうか。

 例えば、東京のH先生は、もともとはマーケティングが専門でした。ところが、自分が両親の介護経験から、介護に関して非常に関心を持っていました。当時、介護保険の導入が取りだたされていた時期で、マスコミでも介護保険で持ちきりでした。

 H先生は、介護に関する書籍を読みあさっている内に、介護保険に関する書籍のないことに気づきました。そこで、ネットを通じて資料を集めたのです。資料といっても当時の厚生省などが出している情報以外はあまり集まりませんでした。

 集めた資料をもとに、取り立て手当もあるわけではないのですが、資料整理とともに原稿を書き始めました。その様な折に、介護に関する雑誌が目に入り、早速その原稿を出版社に持ち込みました。

 出版社側も、介護保険に関して原稿を書ける人を探していたときですので、渡りに船、すぐに連載が決まりました。また、介護保険に関するデータブックの出版も決まりました。いつしか、都道府県が介護保険制度作りの支援依頼も来るようになり、今では介護ビジネス専門の経営コンサルタントといっても過言でないほど、その分野では売れっ子となっています。

 自分が歩んできた道や自分の日常生活の中に、自分自身の活かし方を見出した例ですが、皆さんも、ご自身のライフスタイルをもとに考えてみてはどうでしょうか。

 
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■■ 社会の変化からのアプローチ 22-1402-06
 
 激動に時代などといいますと、ビジネスに失敗する話が多いのですが、一方で成功する人もいます。「世の中が変化をしているときは、ビジネスチャンスが生まれやすい」と考えています。

 社会の変化が思わぬビジネスチャンスを生み出すことがあります。これから有望となるビジネスは何か、将来はやりそうなビジネスは何か、という視点で自分が興味あるビジネス分野から整理しますと、自分なりの道が拓けてきます

 ビジネスに栄枯盛衰があります。事業ライフサイクルの各過程で事業の方向性を探ってみますと、自分の進むべき道が見えてくるかもしれません。


■ いろいろな社会の変化から見る

 J−NET21に社会の変化の分類情報が提供されています。それをもとに考えてみましょう。

◆ 未知ビジネス

 一部の先見性のある人、特殊な体験をしてきている人、等々、凡人とは異なる視点や体験を持った人が、時代の趨勢をいち早く掴んでいるような、現存しない未知のビジネスを考案できると良いですね。いわゆる「先駆ビジネス」「フロンティアビジネス」といわれる分野です。

 自分自身で独創的な発想を活かし、これまでにないビジネスを開発するのですから、何が成功要因となるかもわかりません。逆に先駆者の難しさは、例えば顧客の啓蒙などから始めなければならないかもしれません。

 例えばiPadの開発は、パソコンの世界においては、始めは「使いづらい」という非難にも近い意見が大勢を占めていました。今日では、タブレット端末やスマートフォンとして不可欠な存在となっています。

◆ 有望ビジネス

 未知ビジネスの中から将来有望なビジネスの芽がでてきますと、いわゆる二番手商法といわれる人達が、手を付け始めます。しかし、事業化が進んでいないことも多く、まだまだ可能性は未知なものです。

 有望ビジネスと確信できたら、早期に事業を立ち上げ、ライバルが出てこないあるいは育っていない時期に、先駆者利益を確保することとブランド戦略がポイントです。

◆ 成長ビジネス

 有望ビジネスに取り組む企業の中から、成長企業がでてきますと、そのビジネスも、勢いのある成長ビジネスとなります。成長過程にあるビジネスには、同業や類似業者や業界から新規参入も増え、成長もすさましいが、競争も激化してきます。

 競合が増えてきたら、ライバルに負けない商品・サービスが必要です。差異化(差別化)戦略の重要性が高く、ライバルとの違いが明確な、特徴的な商品・サービスを提供することがポイントです。また、ライバルとの競争から利益率が低下してきますので、以下に利益額を確保しながら、経営を見ていかなければならない時期です。

 この時期に新規参入するのは、よほど特徴有る商品・サービス提供ができませんと、既存企業が改良商品を出してきたりして、それに太刀打ちができず、参入が遅すぎるといえることが多いでしょう。

◆ 成熟ビジネス

 急激に伸びてきた業界も、やがては成熟期を迎えます。成熟期には市場の成長が停滞したり、ストップしたりして、過当競争時代を迎えることになります。次第に弱小企業が脱落し、寡占化することもしばしばあります。

 例えば運送業界は、過当競争から、大手といえども経営が苦しくなってきます。かつて一般運送業を行っていたヤマト運輸が、宅配便という新しいサービスを開拓したように、大手術が必要となります。

 これができませんと、白物家電を中心としていたサンヨーのように、日本企業に吸収され、一部はハイアールなど海外企業に売却され、企業もそのブランドも世の中から消えてしまうこともあります。

 飽和状態の市場の中で、ニッチビジネスを求めたり、革新的なビジネス転換をしなかったりしませんと、収益性の低さに繋がってしまいます。

◆ 衰退ビジネス

 少子化で子供ビジネス市場は全体的に縮小しています。衰退企業も後を絶たず、企業は存続することすら難しくなります。衰退してきた市場を組成させるような斬新なアイディアで転身するか、廃業に追い込まれるかの時代です。

 例えば保育園や幼稚園は、まだ不足状態ですが、市場が縮小することは必定です。このような状況の中で、駅前保育所で成功している企業が結構あります。子供の送迎を、通勤の行き帰りにできるという便利さを前面に出したサービスです。

 ユニークなアイディアがあれば、この時期でも新規参入は可能ですが、そのアイディアがいつまで続くかどうかは、常に意識しないとライバルに駆逐されてしまうかもしれません。

 撤退戦略の難しさは、むかしから経営者だけではなく、経営士・コンサルタントも悩まされる分野です。

■ 社会の変化と経営コンサルティング業

 私事で恐縮ですが、経営コンサルティング業に1970年代から携わってきて、永年経営士・コンサルタントとしてやってきました。クライアントの多くが製造業、その中でも生産財を中心とした企業への支援をやってきました。

 この体験の中から、企業がステディに成長し、存続できるためには「守りと攻め」をキチンと行うことであることを学んできました。

 「守り」の部分では「管理とは暖かいものである」という考え方のもとに、暖かい管理の定着を行ってきました。「攻め」の部分では、「新規ビジネスへの取り組み」をメインテーマに行ってきました。

 中小企業を中心に支援してきましたが、このような原則的なことでありながら、大企業でも通用しました。

 経営コンサルタントに成りたての頃から「あたり前のことがあたり前にできる企業作り」を標榜し、守りと攻めをベースにしたコンサルティングの方向性は間違えていなかったと自負しています。これは、私に先見性があったのでも、能力が高かったからでもなく、よい人に恵まれた、運の良さがあったればこそと考えています。




 


 







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